DOCからDOCXへの変換の仕組み
コンバーターはバイナリの.docファイルを開き、本文、スタイル、表、画像を読み取って.docxパッケージに書き出します。このパッケージが2007年以降Wordが使っている形式です。
途中で内容が変わることはありません。新しくなるのは容器です。DOCXは不透明なバイナリの塊ではなく、XMLの部品をまとめたzipです。
DOCから移行する理由
Wordは.docファイルを互換モードで開きます。このモードでは新しい機能が無効になり、文書のレイアウトが変わることもあります。変換すればその帯が消え、エディターの全機能が使えます。
DOCXファイルはサイズも小さく、破損にも強く、スクリプトやウェブアプリから読めます。本文が独自のバイナリ構造ではなくXMLに入っているからです。
よくある用途
2000年代の文書がたまった書庫を整理して、現行のWord、Google Docs、Pagesで普通に扱えるようにする場合。
DOCXしか受け付けないシステム向けにファイルを用意する場合。最近の採用管理システム、コンテンツの処理基盤、文書APIなどです。
引き継がれるもの
本文、見出し、スタイル、箇条書き、表、画像、ヘッダー、フッター、脚注、コメントは引き継がれます。変更履歴とブックマークも残ります。
ごく古い機能にはDOCXに対応するものがありません。1990年代のWordArt、一部のフォームフィールド、.docファイル内のマクロは引き継がれません。マクロに依存する文書は、.docを控えとして残しておく必要があります。
変換する前のコツ
結果を開いて大事なページを確認するまでは、元の.docを残しておいてください。変換がアップロードしたファイルを書き換えることはないので、元のファイルはそのままです。
文書に差し込み印刷やフォームが含まれている場合は、変換したファイルを開いてまずその部分を試してください。つなぎ直しが必要になりやすい部分です。